アルテミス世代の宇宙飛行士誕生!

2021年、13年ぶりにスタートしたJAXA宇宙飛行士候補者募集の応募期間終了から1年が経ちました。これまでの宇宙飛行士候補者募集実績から比較すると、過去最多の4,127名が応募したという今回の宇宙飛行士選抜試験。
2023年2月28日正式に発表された合格者は2名👀‼2,063倍の倍率で合格👀‼
過去のJAXA宇宙飛行士候補者募集実績は下記のとおり…

とんでもない倍率の中、合格を果たしたのが諏訪 理(すわ まこと)さん46歳と米田 あゆ(よねだ あゆ)さん28歳だ。お二人のこれまでの努力と忍耐、そして選抜試験を共に切磋琢磨してきた仲間との絆や子供の頃からの夢を、とても大切になさっている姿を会見で拝見して、選ばれるべくして選ばれたお二人だなと感じた。お二人とも、本当におめでとうございます☆
お二人の経歴などについては、JAXAのプレスリリースをご参照ください。

さて今回の宇宙飛行士選抜試験を振り返ってみよう。応募から第三次選抜試験までの選考状況は、以下の合格者数をまとめた表を見て頂ければよく分かる。
まず書類選考通過者は、応募者数の4,127名から2,266名の約半数に絞られた。
続いて第0次試験では英語試験を通過した方々が1,407名、その後、一般教養を含めSTEM*分野試験・エントリーシート審査・小論文・適性検査などが実施された模様。
STEMSience(科学)、Technology(技術)、Engineer(工学)、Mathematics(数学)

 


2022年6月に発表された第0次試験の合格者数に、かなり衝撃を受けた‼
宇宙飛行士選抜試験に挑戦された方、そしてそれを見守ってこられた方々も同じ思いではなかったかと思う…
なんと合格者数が、英語試験を通過した1,407名から大幅に絞られて205名となっていた。アルテミス世代の宇宙飛行士ということで女性宇宙飛行士の誕生が期待される中、205名中の女性の割合は8.3%に‼人数にして17名に絞られていた👀‼
まだ第0次選抜試験だというのに、ここまで女性の通過者が減ってしまったことに今回の選抜試験の厳しさを感じました。

いよいよ第一次選抜試験では、医学検査を含めプレゼン・資質特性検査などが実施されたようだ。
この第一次試験を突破した方は、なんと50名‼前回の宇宙飛行士選抜試験でファイナリスト10名のおひとりだった内山崇さんのご著書でも、前回の宇宙飛行士選抜試験で第一次選抜試験の合格者数は50名に絞られていたと記されていたが、なんと今回も同じく50名(男性44名・女性6名)となった。そして第二次試験でも、同じくこの50名からファイナリスト10名が通過した。この10名のファイナリストもまた、誰が選ばれてもというほど優秀な方ばかりが結集していたのだろうと思う。この時点で男性8名、女性が2名👀‼
今回の宇宙飛行士選抜試験の様子もNHKの取材クルーが密着した番組が、2023年1月2日に放映された。年明け早々に、ご覧になられた方も多いかもしれない。
NHK『選ばれるのは誰だ?密着!宇宙飛行士選抜試験』(NHKオンデマンドで視聴できるようです)

3月30日㈭19:30から『選ばれるのは誰だ?密着!宇宙飛行士選抜試験 ついに決定!汗と涙の全記録』(NHK プラスの同時・見逃し配信あり)が放送される。
きっと強い絆でお互いを鼓舞し続けてきたファイナリストの勇姿が、拝見できるのではないだろうか。

第三次試験に見事合格しJAXA宇宙飛行士候補者に決定した、諏訪 理さんと米田 あゆさん。多くの方々の夢や希望にも繋がる宇宙飛行士候補者としての第一歩を踏み出されたこと、本当におめでとうございます☆今後のご活躍に期待しております‼

また今回選ばれたお二人の他、選抜試験に挑まれた方々にも敬意を表したいと思う。次回の選抜が5年おきぐらいで募集されるという。これまでJAXAの宇宙飛行士に選ばれた山崎直子さんや星出宇宙飛行士も、二度の挑戦で合格されたという。今回の宇宙飛行士選抜試験に挑戦され、道半ばというところで通過できなかっ方々も、次を目指して自分に向き合う時間や課題強化に励まれることと思う。
多くの方々が、この宇宙飛行士選抜試験の話題を通して、日本の有人宇宙開発にも注目されたことと思う。いつか月面に降り立つ日本人宇宙飛行士の活躍を、楽しみに待ちたいと思う。