ふたりの天才科学者に想いをはせるー秋山演亮【あと42日】

友情といってもいろんな友情があると思いますが、カウントダウン54日目にも紹介されていた『ふたりの天才科学者』コロリョフとフォン・ブラウンにも友情があったのかどうか?というのは結構面白いテーマだと思っています。
第二次世界大戦の頃からフォンブラウンの名前は世界に知れ渡っていましたが、アメリカを出し抜いて世界初の人工衛星スプートニク、そしてガガーリンによる世界初の有人飛行を成し遂げたコロリョフの名前が広く世界に知られるようになったのは、彼が亡くなった後になってからです。彼の名はその職責でもある「第一設計局主任設計者」としてのみ、知られていました。
フォン・ブラウンとコロリョフは一度も面識が無かった…と言われていますが、さて、このへんの事実はどうだったのか?映画の題材となるようなお話しが転がっていそうな気がしませんか?
フォン・ブラウンはコロリョフを知らなかったけど、コロリョフは当然、フォン・ブラウンを知っていたはずです。二人は本当に会ったことが無かったのか?
コロリョフはこっそり、フォン・ブラウンと出会ったことがあったのではないか?そしてフォン・ブラウンもまた、長年自分が感じていたライバルの存在を、彼の些細な仕草から見破り…なんて想像の翼を広げてみたくなりますね…
当時、鉄のカーテンと言われた共産主義陣営に居たコロリョフがそんな簡単に西側の人員と接触できたはずは無いとは思うんですが…
僕はなんとなく、本当はコロリョフはフォン・ブラウンを見た、もしくは話しをしたことがあるんじゃ無いかと思っています…本当かどうかは知らんけど(笑)

秋山演亮