「地球は青かった」-秋山演亮【あと4日】

「地球は青かった」というのはユーリイ・ガガーリンが残した名言ですが、1961年にボストーク1号で宇宙に飛んガガーリンがみた地球はどのようなものだったのか、ご存知ですか?

彼の乗った宇宙船の飛行高度は約300kmだった言われています。現在の宇宙ステーションの高度が約400kmなので、それよりもさらに100km低い高度です。地球の半径は約6400kmなので、地球を半径6.4cmの円で描くと、高度300kmというのは、この円からわずか3mmしか離れていない位置になります。これってどういうことかと言えば、そうですね、もう、目の前全部地球!って感じですね!

一方、「宇宙船地球号」という有名な言葉もありますが、これは1963年にアメリカの思想家、バックミンスター・フラーがその著書の中で用いた言葉です。これは宇宙にぽっかり浮かんでいる地球が
見えてこないとなかなかイメージがわかない言葉かと思います。人類が初めてこのような地球の映像を見たのがいつ頃なのかは難しい質問ですが、1962年には初の惑星間探査機マリナー2号が打ち上げられており、1964年には初の静止軌道通信衛星新込む3号が打ち上げられています。
また1965年には、マリナー4号が初の火星近傍通過を行っているので、このあたりでそのような画像が世間にも出回り始めたと思って良いでしょう。

もっとも有名なのは、1968年にアポロ8号が初めて月軌道まで到達したときの画像だと思います。荒涼とした月、漆黒の宇宙、その中にぽっかりと浮かんだオアシスのような地球。
確かにこのような画像を目にしたとき、「宇宙船地球号」という言葉がすっと浮かんできますよね。
Yuri’s night in 大阪では、直径2mの球体に地球などを投影する、京都大学のダジックアースが展示されます。
皆さんも是非、ガガーリンやアポロ8号のクルーが見た宇宙からの地球の姿に、想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
NASA アポロ8号